インクジェット印刷は、写真家および専門ラボで最も一般的に使用されている技術です。この技術は、2つの異なるタイプのインク(顔料インクと染料インク)に基づいています。 
染料ベースのインクは、水溶性染料から作られており、植物から抽出した成分、あるいは最も重要な部分として化学合成による成分を使用しています。 

染料は、拡散係数が低いため、飽和度が高く鮮明な印刷色を再現します。またその表面張力特性により、用紙の表面に容易にインクが吸収されやすいため、印刷された製品で光沢の維持が可能なります。 
他方ではサプライヤーの側からの安定した努力にもかかわらず、染料は光、湿度そしてオゾンに敏感で、写真用途でより高い耐久性を目指す点では大きな欠点と見なされています。 
染料ベースのインクはより廉価で、主にSOHOあるいはアマチュア向けプリンタで使用されています。 

顔料ベースのインクは、有機合成による色素から作られ、液体中では合成樹脂のカプセルに入れて液中に広がっています。 
色素の各分子は染料ベースのインクよりもはるかに大きいものです。これらのサイズと化学構造により、顔料インクははるかに大きな耐光性を示し、湿度および気体(特にオゾン)による色あせにも強くなっています。
他方では、これらのサイズは、紙の表面下の定着を阻害し、特に光沢のある媒体上では印刷物の表面の質感が変わってしまいます。 

顔料の使用は、さらに光源依存性および「青銅色化」(金属のような表面様相を備えた色飽和)に結びつく場合があります。生産費用が高いことにより、顔料ベースのインクの多くは、高品質処理で、特に長寿命が求められる専門的な印刷で使用されます。 

Canson Infinityウェブサイトでは、用紙とキャンバスのそれぞれのメディア向けに、最も一般的な顔料ベースのプリンタのためのプロファイルをダウンロードできます。 

利用可能なICCプロファイルおよびプリンタ機種のチェックに関してはここをクリックしてください。


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